フィンランドのユッカ・シウコサーリ大使が語る、フィンランドにおける「ベーシックインカム」の狙いとは

フィンランドでは現在、世界に先駆けてベーシックインカムの実験が行われています。

このフィンランドにおけるベーシックインカムについて、フィンランド大使のユッカ・シウコサーリ氏がインタビューに答えています。

インタビューによると、ベーシックインカムを実施する狙いは「社会福祉にかかるコスト削減」と「就業促進」の2つのようです。特に「就業促進」が狙いのようです。

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社会保障制度のシステムを簡素化すると同時に、国民的に生活の権利を損なわないようにしながら、『インセンティブの罠』も排除しようとしています。『インセンティブの罠』とは、失業者が求人があっても就労すれば失業手当をもらえず、可処分所得が下がるために就職しないことを示します。

今回のベーシックインカムの実験の主たる目的は就業促進です。構造的、長期的にフィンランドでは失業が慢性的な問題となっています。

「インセンティブの罠」というのは、仕事を始めると失業手当が貰えなくなるため、あえて仕事をしないことを選ぶということです。

しかし、ベーシックインカムは仕事をしていても貰えるので、失業手当が目的で仕事をしなくなる人は減るのかもしれません。

ベーシックインカムを貰うと人は働くなるとよく批判されますが、フィンランドでは逆にベーシックインカムに労働意欲を高める効果を期待しているようです。

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フリーランスや、自営業の人の助けにも?

また、非正規や有期雇用、パートタイム雇用などの労働市場の変化に対応するという狙いもあるようです。

もう一つの狙いは、労働市場の変化に合わせることです。非正規や有期雇用、パートタイム雇用が昔に比べて普及してきました。ベーシックインカムの制度は、フリーランスやアーティストといった自営業、アントレプレナーにも向いた制度だと思います。正規雇用でなくても、働こうという意欲を失業者に持たせるのではないかと期待しています。

フリーランスや、自営業の人にとっても、ベーシックインカムは助けになる制度なのかもしれません。

『ハリーポッター』の作者が生活保護を貰いながら小説を書いていたことは有名ですが、ベーシックインカムで第二、第三の『ハリーポッター』が生まれる可能性もあるかもしれません。

今後、失業者以外の働いている人も対象に?

現在のフィンランドでの実験では、ベーシックインカムの対象は失業者のみとなっています。これだと単に失業手当と変わらないようにも思えます。

しかし、大使によると、今後失業者以外の、働いている人にも拡大する可能性があるそうです。

シウコサーリ大使は、もし実験で有益性が認められた場合は、就労している人たちも対象に含めた追加実験が行われる可能性を示唆した。

これを見ると、日本でも一度実験をしてほしいと思ってきます。

参考記事:【世界初】フィンランドで失業者に毎月7万円が支給される「ベーシックインカム」実験中、その狙いとは?

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