ベーシックインカムでタバコとお酒を飲む人が減る?意外な調査結果が明らかに

もしベーシックインカムなどの無料のお金が支給されたら、そのお金はタバコやお酒に使われてしまうのではないか(だから意味がない)と思う人がいるかもしれません。

経済学者はお酒やタバコを「正常財(Normal Good)」と定義するようです。一般的に、正常財は人々の収入が増えるにつれて消費も増えていくものと考えられています。

そのため、もしベーシックインカムなどの現金が支給され、人々の収入が増えた場合、お酒やタバコを飲む人が増えると考えるのが自然です。

しかし、世界銀行の研究者デヴィッド・エバンスとアンナ・ポポバ氏の調査によると、現金支給を行った途上国(ホンジュラス、ニカラグア、タンザニア)では、タバコやお酒などの消費が減ったことがわかったそうです。現金支給を行った国々では収入が増加しているにもかかわらずです。

この結果は研究者を困惑させたそうです。なぜなら、経済学の前提とは異なる結果だからです。

スポンサーリンク

「ラべリング」効果?

研究者は「ラべリング」効果という心理学の理論で説明できると考えているようです。

現金支給の際に、現金を受け取る人は「このお金はあなたの子どもの生活を改善することです」「このお金はあなたのビジネスを助けることです」と伝えられたそうです。

研究者によると、「この現金は特定の目的のために支給される」と伝えられる(ラべリングされる)と、受け取った人はその目的のために使用する(お酒やタバコには使用しない)可能性が高いと考えられるそうです。これがラべリング効果だそうです。

ただし、これは途上国のケースに限られているようです。先進国だとまた違った結果になるのでしょうか。今後の研究が期待されます。

参考記事:Giving people a free monthly stipend actually leads them to drink and smoke less

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする