過去、カナダで最低限の所得を保障するプロジェクト「ミンカム(Mincome)」が実施され、貧困が消滅した

最近、カナダでもベーシックインカムの実験が行われることが話題になりました。

しかし、実はカナダでは過去にもベーシックインカムに似た、最低限の所得を保証する試みが行われ、その間貧困が消滅した歴史があったようです。

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「カナダマニトバ州ドーフィンで実施」

これは、1974年から1979年の間に、カナダのマニトバ州にあるドーフィンという町で実施されたものです。当時のカナダ政府が基本的な年間所得を保証するプロジェクトの対象にこの小さな町を選びました。

ドーフィンの貧しい住民には、5年間毎月、小切手が配られたそうです。それは無条件なものでした。そしてその5年の間、この町では貧困が完全に根絶されたそうです。

「名称は「ミンカム(Mincome)」」

このプログラムは、「最低限所得保障」の別名で「ミンカム(Mincome)」と呼ばれました。北米では初めての試みだったようです。

ミンカムは、高齢者や障害者も保証の対象に含めていたため、当時アメリカで行われた同様のプロジェクトと比べても突出したものだったそうです。

このプロジェクトの本来の目的は、貧困層に現金給付を行い生活に十分な所得を保証すると、労働意欲を失うのかを評価することでした。しかし結果として、人々は労働意欲を失わなかったそうです。

「保守派が政権を握り、プロジェクトは終了」

しかし、その後政権を握った保守派はこのプロジェクトに関心を持たなかったことや、実施予算が足りなくなったことなどが要因で、プロジェクトは終了したようです。

このプロジェクトの結果は、ベーシック・インカムの議論でよく言われる「労働意欲の減少」や「貧困・格差の解消」等に関する1つの信頼できるデータとなるように思われます。

もっと多くの人に知られても良いプロジェクトのように思いました。

参考記事:A Canadian City Once Eliminated Poverty And Nearly Everyone Forgot About It / 1970年代のベーシックインカム社会実験、カナダ・マニトバ州の「ミンカム」の成功と失敗

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